WRX

スバルインプレッサWRXが
入庫

オーダー内容は
・車検
・タイミングベルト交換

ディラーで施行予定を
同僚の方の紹介で、萌え萌えに

まずは点検
気になったのは
エンジンパワーの割に、ブレーキの効きがとても甘く
エンジンだけチューニングしたような
チグハグな感じが

エンジンパワー・車重>ブレーキ こんな感じ

LLC凍結濃度−20度
ブレーキ修理他を提案したところ
純正ブレンボ(なんちゃってブレンボ)へ交換して
容量UPも候補に上がりましたが
予定があるので、ひとまず先送りに

前後Bローターは既定値の厚みがあるので
そのまま使用とし
PFCブレーキパッド交換と、付随作業を決めました。

お客さんの言われた作業をするのも大事なのですが
それは他のショップや工場の仕事であって

大事なのは、提案をすること。


まずはLLCを抜き、ラジエター降ろしから


分解開始


パカっとご対面


Tベルトは、流石に日本製、亀裂とかありませんし


まだまだ使用可能なんでしょうが


交換しますね。


交換部品等々


アイドラーB、プーリー、Tベルト、WP、サーモスタット等
サクッと交換。


分解と逆の工程でもとに戻します。


もう一つのメインディッシュ
PFCブレーキパッドと、グッドリッジステンメッシュホース交換


フロント用
品番 PFC-460-R 実はスカイラインR32.33.34
タイプMと全く同じ。


右が元々入れてあった、曙製のパッド
左側がPFC製


左右の内側上下とも固着していたので
ピストンを抜き、内側のシールと外側ダストシール交換


ピストンを抜いてみると、錆が発生してプツプツ


外したダストシール、インナーシールも交換します。
キャリパー側の錆はキッチリ落とします。


フロント・リアのホース交換


全てシールキット交換しました。フルOHですね


ん?フロントポッドジョイントからグリスが出ている?
左右のブーツ切れ?


ブーツバンドがゆるくて、グリスが漏れているだけでした
新しいバンドで締め直して完了


あらら?
デフオイル交換時にリアデフサイドが濡れているのに気づき
シール交換

見れば見るほど、車が良くなっていきます
最初に伝えた金額が全てなので
請求金額は増えませんが、部品は増え
何故か工賃だけが減っていく
摩訶不思議な現象がおきています
う~ん??

ミッションオイル、デフオイル交換
ブレーキフルードを全引きして済ませ(DOT3は駄目)
LLCエアー抜き済み
早速試運転へ!!

「ブレーキ鳴きはある」と聞いていましたが
多少は鳴く物の、気にならない程度でした
全く別物に変身、ブレーキは大化け

今まではカナチョロだったのが
ウワバミに変身?
なんのこっちゃ?

今回のオーナーさんは、街乗りでPFCを選択しました
サーキットも興味が有るとのことですが
良い選択をしました。

引き渡し前に試運転を行い
距離にして15キロくらい
夕方17時以降、しかもブラックアイスバーン状態で
気温はマイナス
体感で-1度から-2度くらいか?

初期制動、ブレーキタッチ
並々ならぬ性能を感じました
足でペダルを踏んだ瞬間から、踏めば踏んだ分
ギュギューっと効き(親分はゾリゾリっと表現)
パッドとローターのあたりが付いたら
更に効くのだから、すごいブレーキパッドです
熱が入れば更に効くとか

純正はもちろんの事、他のスポーツパッドには
絶対戻れないというのが、判りました。
見てはならないものを見た
そのくらいとても良いものです
乗ったものにしか判らない、感動があります
コレ以上のものは、世の中に出ていないのも
うなずけます。

WINMAX、プロジェクトμ、エンドレス等々
他メーカーにも良いところはあるのでしょうが
同じ土俵に上がれない理由は
比較対象出きるものが無いからなのでしょう。
オンリーワンがその理由

一度知ってしまうと、これ以外にない
価値が有る商品なのです

ポルシェとかフェラーリのオーナーさんが
果てはGTチームを含め
みんな夢中になるわけです。

良いものは良いのです。